雨漏りがしてきた――
天井に雨のシミができている――
部屋のどこかで、雨が降る音がする――
屋根の劣化がそろそろ気になる――
私たち森建築板金工業に問い合わせていらっしゃるお客様には、そんな理由があります。
「大きな工事ではないので、こんなことで相談するのは気がひける」
「どこに連絡したらいいのかわからない」
お客様は皆さん、そんな不安をもっていらっしゃいます。
多くの方は、チラシや電話帳、知人の紹介、近所の工務店、インターネットといった方法で情報を集め、業者を探していらっしゃいます。
「失敗実例に学ぶ、雨漏り業者の選び方」でもご紹介しましたが、正しく原因を特定できない業者に依頼して、見当違いの施工をしてしまったケースはたくさんあります。
中には自分で補修しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。でも、「間違えると怖い、自己流の雨漏り応急処置」で紹介したように、決して勧められません。
雨漏り工事を成功させるポイントは、自分にあった業者を選ぶことです。また、「雨漏り修理は専門業者に依頼するべき理由」に書いているように、専門業者に直接依頼するのがお勧めです。
では、お客様にとって良い屋根修理の業者とは、どんな業者でしょうか。
私たちの業界は、技術者の集まりです。
自分の仕事に誇りをもって働き、それに見合う料金をいただくということが本来の望みです。
しかし、悲しいことに、「手抜き工事」「悪徳リフォーム」という言葉が世の中からなくなることはないようです。
なぜかというと、この業界のシステムには下請けや孫請けが多いということがあるからなのです。
たとえば、家を建ててくれたハウスメーカーに屋根の葺き替えを依頼したとしましょう。
ハウスメーカーは、下請けの工務店にその仕事を発注します。
その工務店が屋根に関しては専門家でなければ、今度は私たちのような屋根専門店に発注します。
この場合、ハウスメーカーからすると、私たちは孫請けということになります。
この場合、元請けであるハウスメーカーも、中間に入っている工務店も、「手数料」という名目でなにがしかの利益を確保します。かりにそれぞれが1割ずつ手数料をとるとすると、私たちの手に残るのは残りの8割ということになります。
屋根専門店は、その8割のお金の中から施工費用をまかない、利益をあげなくてはなりません。
お客様が100万円をハウスメーカーにお支払いしていた場合でも、屋根専門店にとっては80万円の仕事になっているのです。
これが悪徳リフォーム業者になると、「手数料」などといった名目もあっきりさせずに、半分以上を懐に入れてしまうような会社もあるようです。施行店がきちんとした仕事をしようと思ったら、残りの半分ではできませんから、身銭を切ることになります。
こんなことでは、お客様はもちろん、施工会社も職人も、誰もが不幸になってしまいますよね。
最近では、これまで下請けや孫請けに甘んじることが多かった屋根専門店や塗装店も、お客様からの直接受注を目指している会社が多くなりました。
技術力や十分な施工能力をもつ会社が直接お客様の工事を進めることができれば、中間マージンも不要になり、よりよい物を安価にご提供することが可能になったのです。
お客様に対して胸を張れる仕事ができる上に、適正な利益も見込める。
私たちもそうですが、そういう会社は、技術には自信があっても営業が苦手という職人肌気質の会社が多いのですが、誠意をもってお客様にぶつかっていけば、必ず喜んでいただけます。
職人としてのプライドをもち、地域の皆様に喜ばれる仕事をしていきたい。
私たち森建築板金工業はそんな会社です。
私たちのように、地域に根を下ろしてコツコツと地道に誠実な仕事を続けている直接施行の屋根専門店は、きっと見つかります。
そんな会社は技術者としての誇りを大切にしていますから、仕事に対してベストを尽くしてくれるはずです。
屋根リフォームも、雨漏り修繕も、施工してすぐには良し悪しが判断できません。一度講じをすればそれで終わりというものではなく、たとえば屋根の葺き替えの場合は、少なくとも10年はたってみないと真価が発揮されません。雨漏りも、次に大雨が降ってみないと結果の良し悪しはわからないのです。
だからこそ、お客様には、逃げも隠れもできない、地域に長年根を張って生きている施工店を選んでもらいたいと思います。
そのような会社であれば、万一、工事に不備があったとしても、電話しても通じなかったり、訪ねてみたら会社がなくなっていたなんておそれはないのです。
いい職人がいる会社はいい仕事をする。
当たり前すぎるくらい当たり前のことですよね。
でも、残難なことに、必要なときだけ腕のいい職人を雇う会社が多いということも事実です。
会社にしてみれば、仕事がないときにはお金を払わなくてすみますので、とても合理的ですが、当の職人さんたちにしてみれば、安心して仕事をすることができません。
今月はなんとかなっても来月hどうなるかわからない。
そんな生活では、不安で仕事に集中することはできないでしょう。
一定の収入が保証されることで、職人さんたちの技術も守られるのです。
森建築板金工業では、良い会社の条件として、「自社職人」という項目をあげています。
自社で職人を抱えている会社なら、フットワークの良さはもちろん、その場の状況に応じて、即座に判断して、臨機応変な対応ができるのです。
多くのお客様にとって、屋根の補修工事ははじめての経験だと思います。
いったいどのくらいの費用がかかるものなのか、見当がつきにくいことと思います。
「工事はしたいけれども、もし法外な金額を言われたらどうしよう」と不安になるのは当然のことです。
仕事を依頼するときは、複数の会社から見積をとって、価格ばかりでなく施工手順なども比較してみましょう。
平均的な工事金額の見当もつきますし、工事のやり方や手順を比較してみれば、お客様の側もある程度の知識を得ることができます。
ほとんどの会社は無料で見積をしてくれますので、ある会社が出してくれた見積もりが適正かどうかわからないようなときには、セカンドオピニオンとして別の業者に相談してみることも必要です。
一番大切なことは、見積金額そのものではありません。
お客様が、今後どのくらいの期間、最低でも何年その家で暮らしたいのか、ということです。
雨漏りの修理工事は、診断員の原因特定によって見積の内容が変わりますし、お客様のライフプランや予算によっても変わります。
いくら良いプランであっても、お客様の予算に合わなければ、無理をしてお勧めできるものではありません。
複数の見積を取り寄せてみると、高いものもあれば安いものもあると思います。
そのひとつひとつには、必ず根拠があります。
金額だけを見て、「高い」「安い」という判断をする前に、工事の内容をきちんと把握しておけば、その金額が適正なものかどうかがわかるようになります。
雨漏りの補修工事にかぎりませんが、そもそも建築工事の金額が大幅に高くなったり安くなったりするのは、本来おかしいのです。
「今なら半額」「最高の材料を使います」といった、あまり根拠を感じられない言葉に踊らされないでください。
お客様が困ったときにすぐに駆けつけてくれるフットワークの良さがあるか。
工事後のケアをきちんと最後まで行う責任感の強さがあるか。
そして、しっかりした保証がついているかどうかということも評価してください。
お願いした工事をきちんとしてくれて、アフターメンテナンスも万全。
その仕事に対してお客様が適正な料金をお支払いする。
これが双方にとって最低限の基本的なルールであり、それがあって初めてサービスや企業としての姿勢を語ることができます。
業者にはいろいろな特徴があります。
どんなにサービスが優れた会社でも、技術をもっていなければ仕事は任せられませんし、仕事の腕が一流だったとしても、モラルに欠けるような業者とはお付き合いしたくありません。
お客様側の性格や価値観によっても、業者の選び方は変わってくることでしょう。
そんないい業者と出会うための情報の集め方について、別の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
自分にあった業者を選ぶためには、お客様ご自身が、はっきりとした判断基準をもつことが大切です。
お客様の知識不足、情報不足につけ込む施工業者にひっかからないためにも、お客様自身で正しい知識をもっていただければと思います。
私たち森建築板金工業では、お客様から直接悩みをお聞きして、責任をもってそれを解決していくための「お客様への12の約束」を掲げています。
ぜひお読みになってください。