どれくらいで修理が必要?屋根の素材と耐用年数

どれくらいで修理が必要?屋根の素材と耐用年数

屋根は、私たちの住まいを風雨や日光、太陽熱から守る大切な役割があります。家の寿命は屋根と基礎で決まるとも言われるほどです。人間の住宅は、屋根の組み立てから始まっているのです。
日本の高温多湿の気候風土から住宅を長持ちさせ、雨漏りを防ぐためには、どんな屋根材を選ぶべきなのでしょうか。ここではそれぞれの素材について解説していきたいと思います。

日本瓦(粘土瓦):50年~100年

日本古来から使われている最もポピュラーな屋根材で、昔ながらの日本家屋にあった雰囲気をもっており、日本の風土や気候に最も適しています。

日本瓦は、岩石が風化してできた粘性のある土を、瓦の形に圧縮成形して乾燥させ、高温で焼き上げた屋根材です。屋根材の中でも最も耐久性があり、飛鳥時代の瓦が未だに現存するなど、100年以上持つとも言われています。また、塗装は必要ありません。ただし、漆喰部分のメンテナンスを定期的に行うことが必要になります。また重量が重いために耐震性に問題があり、台風などの際には重大な落下事故のもとになる危険性もあります。

陶器瓦(釉薬瓦)、いぶし瓦、無釉瓦の3つに大別され、三州瓦(愛知県三河)、石州瓦(島根県石見)、あわじ瓦(兵庫県淡路)が三大産地として有名です。

近年では、日本瓦を正しく施工できる業者は減少しつつあると言われ、近年建てられる住宅では使われることが少なくなりつつありますが、森建築板金工業では、もちろん日本瓦の葺き替えなど、豊富な実績をもっています。

スレート:20年~25年

スレート瓦には天然のものと人造のものがあり、一般には人造のスレートのほうが広く普及しています。よく使われる「カラーベスト」「コロニアル」といった商品名を聞いたことがある方も多いかもしれません。「軽量スレート」などとも呼ばれます。

人造のスレートは、セメントと繊維性のものを混ぜ合わせ、厚さ約4.5mmに成型し、表面に塗装をした屋根材です。2000年以前にはアスベスト(石綿)を原料としていたものが多く使われていました。2006年年以降に作られたスレートは無石綿化しています。 日本瓦とくらべて重量も軽いために耐震性・耐火性が高く、安価で施工しやすいために、新築の屋根材としては最も普及しています。カラーバリエーションも豊富です。
ただし、スレートは屋根地(木材)部分の通気性が悪いために、木材の腐食や劣化を招いてしまうことがあります。寿命は20~25年ほどです。デメリットとしては、割れやすい、劣化すると色があせてしまうという点があげられます。10年ほどで塗装メンテナンスが必要になりますが、30年以上経過しても色あせしにくい製品も開発されています。

セメント瓦:30年~40年

セメント瓦とは、セメントと砂で構成して練ったものを加圧成形し乾燥させ、表面処理(塗装)をした屋根材です。熱に強く、膨張や縮小の影響を受けにくく、施工もしやすい屋根材です。
以前は日本瓦の形状のものしかありませんでしたが、近年では洋瓦風や北欧風のものも製造されています。カラーバリエーションも豊富で、家の形や壁の色に合わせて変えることが出来ます。押し出し成形方式で形を作るので、立体感のある洋風住宅でよく使われます。
ただし、経年により色あせ、変色がおき、こまめに塗装しないとセメント瓦自体が劣化してカビやコケが発生するため、長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板:30年~50年

ガルバリウム鋼板とは、耐食性をもつアルミニウムと亜鉛にシリコンを配合した合金メッキ鋼板で、日鉄住金鋼板株式会社の製品名です。屋根のリフォームや戸建て住宅で広く使用されています。特にリフォームの分野では、既存のコロニアル屋根に直接ガルバリウム鋼板を張る「カバー工法」が爆発的に普及しています。
「ガルバ屋根」「軽量金属屋根」「成型ガルバリウム鋼板」とも呼ばれています。戸建て住宅で使われる成型ガルバリウム鋼板では、裏側に断熱材が充てんされている製品が人気です。
トタン板にくらべて4~6倍もサビにくいことも特徴です。施工実績が豊富で、普及から30年以上が経過しているために、検証や評価もされており、耐久年数は40~50年以上とされています。他の屋根材にくらべて塗装メンテナンスの必要性は低いですが、環境などによっては、経年劣化により塗装メンテナンスが必要な場合もあります。また、常時の浸水には弱いため、屋根の勾配(角度)があったほうが劣化はしにくいです。
非常に軽量で耐震性が高く、様々なデザインがあります。日本の伝統的な住宅の美観を損ねない和瓦フォルムの製品や、塗膜が強化されたタイプ、メンテナンスフリータイプなど、様々なグレードの製品があります。従来欠点とされた断熱性と防音性の面においても、改良を行った製品もあります。

ジンカリウム鋼板:30年~50年

ガルバリウム鋼板とは組成率が異なりますが、同じように溶融55%のアルミニウム亜鉛合金めっき鋼板です。
ジンカリウム鋼板との違いは、屋根表面に天然石が付着していることです。天然石の色が屋根全体の色となり、石は釉薬(お茶碗と同じ方法)で色付けされているので、色あせしないので、塗装によるメンテナンスが不要とされています。また、表面の石粒によって雨粒が拡散されるために、雨音を吸収するなど、遮音性にも効果があります。
ジンカリウム鋼板の寿命はメーカーによって異なりますが、保証30年、耐用年数50年という製品が多いです。
ジンカリウム鋼板は裏に断熱材が充てんされていないため、ガルバリウム鋼板にくらべて断熱性は低くなっています。自然石は遮音性や断熱性の機能がありますが、断熱材を充てんしているガルバリウム鋼板と比べると断熱効果は劣ります。

ROOGA(ルーガ):メーカー保証10年

「ルーガ」は屋根瓦最大手メーカーであるケイミュー株式会社の製品名であり、一般名称は「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」です。ガルバリウム鋼板などの金属瓦に次ぐ、ハイブリット屋根材として人気が高まりつつあります。既存コロニアルの上に重ねて張る「カバー工法」で用いられることも特徴のひとつです。すでに発売から10年以上が経過しているため、実績が検証されており、専門家の評価も高い屋根材です。和瓦のような重厚感がありますが、耐久性が高く、硬くて割れにくく、またカラーバリエーションも豊富でデザイン性も高い屋根材です。特殊なコーティングをしているため、塗装メンテナンスは不要です。
ルーガを販売し、施工できる業者はケイミューの専門講習会を受講し、ルーガショップとして認められてはじめて工事ができるなど限定されています。もちろん、建設業許可証の取得や、瑕疵担保険の加入も義務づけられています。森建築板金工業も、ルーガショップとして、ルーガを用いた屋根修理を施工しています。

アスファルトシングル: 20~30年

アスファルトシングルは、柔らかく自由に曲げることができ、ちょうど防水シートが仕上げ材になったような屋根材です。
他の硬い屋根材とは材質がまったく異なります。セメントなどの硬い成分を含まず、グラスファイバーの基板にアスファルトをコーティングし、表面が傷つかないように石粒をその上に施した屋根材です。
防水性能、耐久性においては、カラーベストやセメント瓦に勝るとも劣らないものを持っており、25~30年保証の製品もあります。カーペットのように平らでない場所にも貼り付けられ、曲線の屋根にも施工が可能です。施工が容易なため、高層マンションなどの屋根によく用いられますが、防火基準が認定されたことにより、近年、曲面のある新築住宅の屋根にも施工件数が増えていますが、まだ流通量が少ないため、施工実績・施工技術のある業者は多くありません。森建築板金ではアスファルトシングルを用いたアスファルトルーフィングの豊富な施工実績がありますので、ぜひご相談ください。
アスファルトシングルは、表面にカビが生じやすく、経年によりまくれや剥がれが生じるというデメリットがあります。また、主にアメリカから輸入した製品を使用しますので、地震が多く高温多湿の日本を基準にはしていません。

その他の屋根材

その他の屋根材として、天然の材料(木の皮、草、石等)、平板のテラス屋根や波板のベランダ屋根に使用されるのが半透明なポリカーボネートなどがあります。
天然の材料は、岐阜県白川郷のように、周りの環境に合わせて趣を演出できます。風化や腐食が早く、頻繁なメンテナンスが必要だったり、材料も入手しにくいというデメリットもあります。防火性に関しても配慮が必要です。
ポリカーボネートは、かつて使用されていたアクリル材に比べて約20倍も衝撃に強いといわれており、紫外線をほぼ完全にカットできるというメリットがあるので、エクステリアの屋根材として使用されるケースが多くみられます。

屋根の素材まとめ

屋根材はその種類もたくさんありますが、さらに素材ごとにグレードやデザインが異なる多くの製品があります。屋根材選びには、価格と品質のバランスも大切ですが、施工する屋根工事会社の技術力の方が重要です。
家を建てたりリフォームする際に、たいていの方は、キッチンの使い心地やクロスの柄、床の素材などにこだわらることと思いますが、普段目に入らない屋根にも同じようにこだわる方は残念ながら多くありません。
屋根は、住まいを守る重要な部位です。

雨漏りを防ぐためにも、屋根の素材は、信頼できる屋根工事の施工会社と相談して、ベストなものを選びましょう。

屋根の材料別の見積もりなら、経験豊富な屋根の職人集団、森建築板金工業へご相談ください。

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